北朝鮮成立以前について
朝鮮半島は、歴史的に何度も様々な国が分裂、統一を繰り返してきた。また、北朝鮮の占有する半島北部の一部は漢、元など半島外の勢力による支配を受けたり、高句麗や渤海国のように中国東北部から進出してきて朝鮮北部を支配した勢力をもった国家が存在したこともあって、その歴史は複雑である。ただし、高麗王朝以降は統一国家が持続し、朝鮮国(朝鮮王朝)期には、朝鮮の地域範囲が確定した。また、住民の均質化も進行していき、現在では朝鮮民族としてほぼ均質化された人々が、朝鮮全土に広がって居住している。
朝鮮国(大韓帝国)は、1910年に日本帝国政府と大韓帝国政府による日韓併合条約により姿を消し(日韓併合)、日本(大日本帝国)の一部となった。太平洋戦争(大東亜戦争)(第二次世界大戦)において日本が敗北し、1945年9月2日の降伏文書調印により正式に日本の朝鮮半島統治は終了する。しかし終戦直後から、北緯38度線以南をアメリカ合衆国(米国)に、38度線以北をソビエト連邦(ソ連)に占領され、それぞれの軍政支配を受けた。その後、米ソ両国は朝鮮の信託統治実現を巡って決裂し、それぞれの支配地域で政府を樹立する準備を開始した。その結果、1948年8月15日にアメリカ軍政地域単独で大韓民国が樹立された。これに対して同年9月9日に朝鮮民主主義人民共和国が成立した。両国の成立によって朝鮮半島の分裂は固定化された。